こんにちは。
今日は3月11日。
東日本大震災から9年が経ちました。
福島出身の私は当時帰省しており、直に地震を体感しました。
バスを待っていたのですが、信号で並んでいる自動車やバスが大きく揺れ、驚いたのを今でも鮮明に覚えています。
幸い家族は被災地より距離があったので避難には至りませんでした。
まもなく仕事もあり、私は数日後には東京に戻りました。
後から友人や親に聞くと季節柄、帰省して被災した同県の方が多く、簡易施設ではいろいろな問題が起こっていると聞きました。
あの時は被災していない場所の人も風評被害に合い、辛い時期を過ごしていました。
時代は流れましたが、このまま風化させたくはないですね。
大切な日だからこそ鎮魂の祈りもこめてこちらの神社に参拝して来ました。
杉並区の馬橋稲荷(まばし)神社。
私にとってとても思い出に残る神社となりました。
■■■【歴史】■■■
鎌倉時代末期に創建されたこの神社。
1831年には拝殿改築に際して氏子53人が拠金。
※正一位とは昔の神社の位を表していて、最高の位を指します
明治40年(1907年)には村内にある御嶽神社・白山神社・天神社・水神社を合祀。
昭和13年(1938年)には拝殿を改築し、昭和40年(1965年)に神社名を「馬橋稲荷神社」に変えました。
昭和50年(1975年)には鎮座700年記念事業として随神門を完成。
こちらが随神門です。
右が豊磐間戸命(とよいわまとのみこと)、左が奇磐間戸命(くしいわまどのみこと)。
二人は門の神様で二人でワンセットなんです。門番とも言えますね。
■■■【御祀神と御神徳】■■■
馬橋稲荷神社神殿に祀られる御祀神は五柱
主神は二柱
・倉稲魂尊(ウカノミタマ):(稲荷神社)
・大麻止乃豆乃神(オオマトノズノカミ):(御嶽神社)
大麻止乃豆乃神は天児屋根(あめのこやね)とも言われており、又の名を春日権現とも言います。歴史の授業などで出てくる〝藤原氏〟の神様とも伝わります。
言葉の神様と言われ、アナウンサーや歌手を目指す方であれば是非繋がって欲しい神様です。
相殿として三柱
・伊弉册神(イザナミ):(白山神社)
┗事業成功・延命長寿
・美都波能賣神(ミズハノメ):(水神社)
┗水の神様・水を降らせたり止めたりする・農耕の神
・菅原道真(スガワラミチザネ):(天神社)
┗学業成就
個人的に興味深いなと思うのは、藤原氏の祖とされる大麻止乃豆乃神と同じ場所に菅原道真公が祀られているというのは凄いなと思います。
やっぱり神社ってなんでもありですよね笑
■■■【参拝理由】■■■
震災の鎮魂、亡くなられた方々の魂があちらの世界で豊かにいて欲しいと考えました。言葉を司る神様である大麻止乃豆乃神に私の言葉を届けて頂きたい。
またその鎮魂を願う言葉がより確実に届きますようにと、昇り龍の効果でも知られる鳥居に託しました。
2つの相乗的な力を見込んでの参拝です。
■■■【双龍鳥居と開運の鈴】■■■
この神社の見どころは入り口に大きく佇む双龍鳥居。
品川神社と宿鳳山高円寺境内にある稲荷社と馬橋稲荷神社の3つのみなので東京三鳥居と言われています。
向かって左が〝昇り龍〟。右が〝降り龍〟です。
鳥居に向かって願いを込め〝昇り龍〟に触れる事で、その願いを神に伝えるとされ、その願いに対しての成就となる力を〝降り龍〟が持って降りて来ると言われているんです。
これが神社の入り口にあるんですよ。
視界にすぐ入ってくるなんてもうワクワクしますよね!そこから中に続く一本道もなかなか都内では見ることができない景色!
力強い龍に迎えられ、長くも静寂が包む参道を進むと隋神門が参拝者を迎え入れてくれます。
ただここでそのまま通り過ぎるなかれ!
隋神門の上に注目!巨大な鈴が見えるのがわかりますか?
〝開運の鈴〟と呼ばれ、この下で手を叩き音が共鳴すれば祈願が叶うと言われています。
参拝前に絶対に行って頂きたいと思います
■■■【参拝を通して感じた事】■■■
良い意味で気持ちに落ち着きが生まれない神社です笑
感情のジェットコースターを体験できる素敵な場所。それがこの神社だと思います。
最寄りの中央線阿佐ヶ谷駅から徒歩で15分ほどかかります。
都心部に比べると住宅街でありとても静かです。
また入り口から隋神門にかけて両脇に小川が流れており、そのせせらぎさえも聞こえてくるほど。
しかしながら一度鳥居を潜り拝殿に向かうと感情がどんどん昂ぶってくる。
やはり双龍鳥居のインパクトが凄まじくそこで心を掴まれてしまうのでしょう。
ただその興奮を良い意味で落ち着かせてくれる参道。とても静かで清らか。
隋神門につく手前に手水舎があり湧き水を生かした者とのことで心が澄んだ状態で清める事ができ落ち着いて参拝ができる……
わけがないんですよね笑
隋神門を潜ると、そこまでで落ち着いていた気持ちが真っ赤で尊厳のある鳥居に寄って再び昂ぶってしまうのですから笑
また拝殿もすごいんだよなぁ
真っ赤に染まった最期の鳥居をくぐり抜けるとそこにはどっしりと構える拝殿。
最期の最後で高まった心を落ち着かせてくれる。包み込んでくれるそんな優しい雰囲気をビシビシと感じます。
狐さんたちも力強い・・・・・!?
周りに小さい狐さんがいるのも可愛くないですか?笑
勾玉もあったのが素敵でした。凄い1つ1つが主張が激しくて笑ってしまいましたよ笑
実際昂ぶってきた心が静まり落ち着いて神様と対面を果たせたのですが…
対話している間、神様からの反応はまったくありませんでした。
ただ訪れたからには思いを伝えずにはいられない。
反応がなくとも私の思いは伝えたい。
震災の日という事もあり、地元の更なる発展、個人的な仕事の良縁など、他に参拝者もいなかったこともあり、長々と語ってしまったのですが…
全く反応がなかったんですよね。
まあ特にその反応を気にして参拝をするものでもないので、辿り着くまでに感じた気持ちだけでも満足がいったなと思い後ろを向くと…
階段に足をかけたくらいですかね。ブワーッと風が吹いてきたんですよ。それまで無風だったのに。
え?これまでなんもなかったよね?
最後の最後にサプライズを貰った気分になれました笑
本当にここは良い意味で気が休まらない場所だと思います。
■■■【末社と見どころ】■■■
厳島神社・水神社
美都波能賣神(みずはのめのかみ)
市杵島姫神(いつきしまひめのかみ)/弁財天
そして無数の稲荷社。
無数の稲荷社には神殿にもある眷属像の周りにある狐の置物が無数にあり少し異空間にも思えます。
石碑なんかもありますよ。
■■■【御朱印】■■■
こちらが馬橋稲荷神社の御朱印。
初穂料はお気持ち形式ですので自分が出せる範囲で出しましょう。
落ち着いた気持ちで、川のせせらぎを聞きながらのはずが、思いもよらない参拝となり良い意味で裏切られた経験ができたと思います。
最後の最後に双龍鳥居の方にも願いを伝え、鎮魂の思いを伝えました。
絶対に忘れてはいけない、風化させてはいけない思い出だからこそです。
と今回は本来の馬橋稲荷神社でいただける御神徳とは異なった参拝でしたが満足いく参拝ができたと思います。
上記でも書きましたが、アナウンサーや声を使った仕事で大成を遂げたいと思う方にはとても素敵な縁を結んでくださる神社ですので興味を持たれましたら是非参拝ください^^
また代理参拝の方も承っておりますのでお気軽にご連絡ください。